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遠野シリーズまとめ

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遠野には同じ県民も憧れを感じます。

お菓子を買いにちょっと出てくると言って先週土曜日のお昼に家をでました。遠野へ行く予定は全くありませんでした。近所の産直を訪ねましたが土曜日でお客様が多く目当ての餅だんごは既に売り切れていました。では隣町の産直でも…と車を走らせましたが『遠野⇧』という道路標識に魅かれ足を延ばしました。紫波から遠野迄は約70㌔あり近くはありません。同じ岩手県民でも『遠野』には憧れと魅力を感じます。

 

まつだ松林堂さま

 元々は『くるみ糖』の名で販売していたお菓子。盛岡と並び南部駒(馬)産地であった遠野へ二代目桂次郎の頃(明治の終わりか大正のはじめ?)、馬事局次長藤波子爵が視察した際に『明がらす』と命名して献上したとのことです。『明がらす』夜明け前のしらぎ始めた空に飛び立つカラスやスズメをイメージして考案したお菓子です。くるみをカラスに、胡麻は遠くで飛び立つカラスやスズメです。

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☝元祖『明がらす』初めに作られたお菓子には力強さと奥深さがあります。

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☝赤い上りには明がらすのシンボルである『八咫烏』が染められています。

 以前盛岡のお菓子屋さんで『明がらす』を購入し、ホームページを見たところ、元祖は遠野の『まつだ松林堂』様と書いてあり、行ってみたくなりました。取り敢えず遠野駅前に行けばお店が見つかるだろうと思い駅に到着。遠野は3万人くらいの人口です。お店もすぐ見つかるだろうと甘く考えていましたが、遠野にはお菓子屋さんがたくさんあります。Googleで『元祖・明がらす』と検索してやっとお店に到着しました。

 『明がらすの発祥のお店と伺い紫波から飛んで来ました。ブログをやっていてのせてよろしいでしょうか…』とお話したところ、気さくに許可を頂戴し、若奥様のお写真も撮らせて頂きました。明がらすつぶどう飴を購入し、おすすめの和菓子屋さんをお伺いしたところ『まん十や』さまを紹介して頂きました。

 

まん十やさま 

 『醪(さか)饅頭』もろみという字を(さか)と当て字しています。明治の終わりごろ創業し、昭和の初めに二代目さまが開発したお菓子です。色々作って販売していましたが、多くのお客様から『これが一番』という評判がたち、看板製品となりました。自家製の醪を使用しているところがこだわりです。遠野を代表するお菓子です。

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☝醪(もろみ)はまん十やさんオリジナルです。

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 まつだ松林堂様とは道を一本隔てて直ぐそこです。をとても丁寧に『醪(さか)饅頭』の説明をして頂きました。『毎日作って売り切れたらお店を閉じる…』素敵な商売姿勢です。餡ものは2日も3日も置いておくものではありませんので、売り切れたら店を閉めるのが最も健康的な商売だと思います。自社『醪(もろみ)』の醪(さか)饅頭、これまで食べた酒饅頭とは一線を画す味わいに感動しました。

 まん十やさんを後にし、遠野の産直でお茶を濁して自宅へ帰ろうかと車を走らせました。そう簡単に何度も遠野へは来ないだろうと思い遠野の町並をグルグル車で走ってみようと思いました。橋の手前にある『釜石⇧』の標識が、おぼろげに5歳か6歳の頃の記憶と一致しました。昔の車は車酔いしやすく道も悪かったので『釜石到着まで何回気持ちが悪くなるだろう』と憂鬱になったところです。遠野までたどり着く道も、釜石迄の道もバイパスが無くグニャグニャした道を右に左に揺られながら走ってゆくのです。

気持ち悪くなるたびに路肩に車を止めて貰った記憶が蘇ります。

『ああ…ここだ…』と思い出したあと、でUターンして町中を抜ける途中見つけたのが『鶴乃屋』さんです。

 

鶴乃屋菓子店さま

 大旦那様が父親の元で働き始めたのが70年前と伺いました。お店の中には数々の権威ある症状で埋め尽くされています。若旦那様が後を継ぎ、お嫁さんとともにお店を守っています。フルーツに餡を加えずに求肥でくるんだ大福餅。フルーツの美味しさそのままに優しく、柔らかく葡萄を包み込んでいます。餡で味を加えないフルーツ大福。素材の美味しさそのままに…。見事な調和でした。

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☝シャインマスカット・瀬戸ジャイアンツ・ナガノパープルをそのまま求肥で包んでいます。

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☝看板の店名が右から書かれています。戦前からの建物でしょうか?

 昭和10年生まれの大旦那様がケースの後ろに座っていて見えませんでした。気づかず『ごめんくださーい』と奥へ向かって大きめの声を出したところ、ケースの後ろから『は~い』と言ってヌッと立ち上がった時はチョットビックリしました。

『いくらだったかなぁ~』と値段には無頓着な菓子作り一筋の大旦那さん、笑顔が素敵な奥様と、商品を情熱的に説明される若奥様。大旦那さんそっくりで一子相伝の技を引き継ぐ若旦那さま。素敵な家族経営の鶴乃屋さまです。『店に並んでいるお菓子は全て自社製造です』餡をつかわない求肥生地とのマッチングがベストな葡萄大福は感動ものでした。『みそまんじゅう』『河太郎せんべい』も見事でした。

 

おわりに…落ち着く空気がある遠野

 新しい建物も街並みを考慮して作られています。昔からある建物との調和が美しいです。町の雰囲気がとても心地よく心が落ち着くのです。バイパスが出来て街並みに蓋をしたのでしょうか?町の良さを残している感じがします。城下町の区画がそのまま今の町の原型となっていると思います。昔に比べれば商店の数は減っていると思いますが、まだまだ個人商店が元気です。人口2万5千人位の規模ですが和菓子店が十数店あるというのも驚きでした。昔は50店あったと鶴乃屋様の大旦那さんは話していましたが...。遠野駅を背にして真直ぐ通った大通りを見ても、まだまだ町の呼吸が聞こえてきます。同じ岩手県に住んでいても、遠野は何処かやすらげる空気を感じると同時に憧れを感じる町なのです。なかなか遠野に泊る事は無いのかもしれませんが、趣のある旅籠のような旅館もありました。釜石と花巻との中間点、山の幸と海の幸が昔から交わるところです。ジンニスカンも有名ですが、結構多くのお寿司屋さんが目にとまりました。ゆっくり一人旅でも…小さな旅館に宿を取って遠野のお寿司屋さんで熱燗を飲みながら海の幸と山の幸を頂きたいものです。

 

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☝昭和25年に建設された遠野駅、石造りの駅舎です。以前は駅舎の上が宿だったとか...。

 

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☝新しい建物は景観を意識して作られています。

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☝町の中心に緑地があります。

 

 

遠野市観光協会ホームページ

tonojikan.jp

 

⇩遠野の宿

www.jalan.net

 

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