お水取りのお菓子は『椿の花』
母親が奈良の友人から毎年頂戴する萬々堂通則さまの『糊こぼし』…、お水取りなので!と送って頂いています。『お水取り…?』何のことだろう?と思いながら毎年美味しく頂戴しています。しっとりとした食感、滑からで溶けるようにスッと消える味は昔の味付けとは違うかもしれません。伝統のお菓子も時代に合わせながら少しずつ変わっていると思います。西暦752年から続く『お水取り』その頃からこのお菓子が食べられているとは思いませんが、この東大寺から始まった習わしがお菓子の形になり、長く継承されています。お水取りと糊こぼし…時代は変われども連綿と続く文化は途切れてはいけません。そんな気持ちで頂戴しています。
☝椿を模したお菓子、もうすぐ春ですね...というお菓子のです。
歴史菓『糊こぼし(良弁椿)』
(萬々堂通則様パンフレットより)
東大寺のご開山良弁僧上の工程実忠和尚が天平勝宝四年(752)年から始められ一度も絶えることなく守り続けられているお水取り。
「水取や瀬々のぬるみも此日より」と云われ、この行法が過ぎると奈良にも春が来るといわれております。
この東大寺二月堂間中須弥壇の四隅を飾る椿の造花、花芯は白肌の太郎坊の木を使われ、三五〇の造花は椿の枝につけられる灯明に映えめでたい早春の花です。それを形どったこの時期だけつくる鮮やかなすがたの生菓子「糊こぼし」此の伝緒ある「糊こぼし」を友に一服のお茶で天平の昔を偲ぶのも又よろしいかと存じます。
季節だから食べるのも良し、美味しいから食べるのもよし…、ひとつ言えることはそのお菓子の意味と目的を変えるアレンジだけはしてはいけないな...と「糊こぼし」を食べてつくづく感じだ次第です。
☝萬々堂通則さまトップページ
萬々道則さんは、江戸の後期に創業されたとのことです。奈良の隣の東大阪で学生時代を過ごした僕…、今思えば何で菓子屋巡りをしなかったのだろう...?若いから仕方が無いのかもしれませんが、京都・大阪・奈良…、更に滋賀兵庫等々、西日本の和菓子文化に触れるチャンスはもっとあったのにと後悔しています。でも後悔できるだけマシなのかもしれませんね。悔やむことが出来るって事は気づく事でもあるから...。今からでも遅くはない、一生勉強勉強!今の自分が偉いと思って語る事が最も愚かな事だって僕のご師匠さんが言ってたっけ…。
お水取りって?
wikipediaより引用
お水取り(おみずとり)は東大寺二月堂で行われる、修二会という法会の中の一行事。目的は、仏の前で罪過を懺悔すること(悔過)であり、2020年現在は3月1日から14日までおこなわれている。その間、心身を清めた僧(練行衆)が十一面観音の前で宝号を唱え、荒行によって懺悔し、あわせて天下安穏などを祈願する[1]。
二月堂本尊の十一面観音を祀る懺悔祈祷の厳行であり、752年(天平勝宝4年)、良弁(ろうべん)の高弟実忠(じっちゅう)によってはじめられたと伝えられている。お水取りの通称は、東大寺領であった若狭の荘園から水を運搬して来たことに由来する。
仏の前で罪過を懺悔する…僕も色々懺悔しよう(笑)
萬々堂通則さま。「糊こぼし」美味しかったです。
ごちそうさまでした!
萬々堂通則さまご住所:奈良市橋本町34
☝この近くまでは何度も行っているのになぁ~…。
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