お菓子教室の前日:おちゃもち
くるみと醬油が良い感じぃ~♪
お菓子教室のテーマはおちゃもち!。いわての盛岡中心に親しまれている郷土のおやつです。くるみ・砂糖・しょう油・ごまがタレの主原料で、お店によっては味噌を加えたりします。炙った時の香ばしさが味覚の神経をビンビンに刺激する『いわて自慢のごちそうおやつ!』なのです。上新粉(うるちこ)を熱湯で捏ねて、かたちを作り、割りばしを刺して蒸し上げます。タレを塗って炙れば部屋中に香ばしさが広がり腹が鳴り止みません。
☝出来上がり直後!お茶もちの魅力を全国の人に広めたいです。
前日試作が大切です
大福やおだんご、お饅頭をお菓子教室で作るのですが、僕自身お菓子屋だといっても、その多くを機械で作って来ましたので、手作業で全て行うのに少し不安があります。自分が美味しいと思う完成形を思い浮かべながら必ず前日に試作をします。過去に一度、作り慣れたお菓子だから準備をせずに作ったところ、納得できない仕上がりになった事を後悔しました。
先ずは、紙にどんな材料を使い配合と工程にそって、使う道具をイラストで描きます。文字で書くと抜けてしまうこともあったのでイラストで描いています。
次にワープロで仮のレシピをつくり、材料を集めます。そのレシピに基づき試作を始めるのです。作りながら経験上の予測で作ったレシピには当然不具合があり、それを微調整しながら家庭のキッチンで出来る配合と工程に仕上げてゆきます。
☝僕の場合絵で書いていくと良いみたいです。
腕を補う素材・胴づき上新粉
この道ウン十年という職人さんなら、素材の欠点を補う腕があると思いますが、僕はそこまで達していないので、材料の力に頼らざるをえません。
もちの食感を大きく上げる芽吹き屋の胴づき上新粉と、角谷文次郎商店の本みりんを味の決め手に使いました。胴づき上新粉は一般的な製法とはことなり、腰の強さと滑らかさがとても良いのです。
☝芽吹き屋の上新粉が肝です!
魅惑のくるみダレ
どうして岩手県って胡桃を使ったお菓子や料理が多いのだろう…?他の県にもたくさんありますが、寒い山間部では特に多いような気がします。雪に阻まれる山間地では貴重な栄養源だったと感じるのです。ミキサーを混ぜながら漂う胡桃しょう油の香りがたまりません。
☝試作では少し胡桃を細かくし過ぎたような感じです。
疲れても捏ねまくる
捏ねれば捏ねる程美味しくなることを信じて、丁寧に捏ねました。蒸し上がったあと、うちわで粗熱をとり、本当なら一晩休ませておきたい生地ですが、冷蔵庫に入れて生地から熱を完全にとりました。
☝良い感じに蒸し上がりました。
ふつふつ…とタレが躍る!
お餅にタレを塗ってオーブントースターで仕上げました。ガスコンロや、バーナーがあれば良いのですが、オール電化のキッチンなのでトースターを使用しましたが、むしろ、こっちのほうが少量ならばよい仕上がりになると思います。目を離すと、突然キツク焦げ始めますので、フツフツしてきたら目を離さず頃合いをはかります。
☝良い焦げ目がつく直前の状態…、既に口の中はヨダレが湧いています。
さて本番の結果は…?
試作のお陰でトラブルもなく、和気あいあいと作業が進みました。岩手県県南でのお菓子教室。江戸時代は伊達藩領地だったこともあり、この地域ではあまりおちゃもちをあまり食べないようです。胡桃と醬油、砂糖の組合せは本当に鉄板です。
来月は11月の末ということで、小豆を豆から炊いて、お餅をつくりおしるこを作ろうと思います。小豆だけでは寂しいので、抹茶や黒胡麻のおしるこも一緒に作ろうかと思っています。また、お餅に雑穀を加えても良いかもしれません。
では!
☝お菓子教室で生徒さんが作ったおちゃもち!大変よくできました!
ブログを再開し、お菓子教室や新聞のコラムも再開。なんか以前より楽しい気持ちが増しています。
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