🍵大福だんごお菓子な毎日🍵

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ブラザ合意と芽吹き屋上新粉

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その名も『バイタリティー

 少し宣伝臭いですが…

 このうるち米を原料とする上新粉の特徴は、艶とコシが優れているところです。胴づき製粉という手間がかかる製法で作られています。製粉時に余計な熱を粉に与えず、熱が加わり過ぎた微粉を取り除くことで独特の『艶とコシ』が生まれます。開発者はこの粉の特徴が他にはない独特なものであることから、新しい商品開発が想像できると考え『バイタリティー(生命力・活気・エネルギー…などなど)と名付けました。

☝市販用にはバイタリティーとは書かず胴づき製粉とのみ書いています。

プラザ合意の影響から生れました

 海外へ冷凍和菓子の輸出をはじめ、順調に成長し始めた頃、プラザ合意ののち急激な円高へと進みました。輸出量は一気に減速し、その打開策として『もち米より安価なうるち米でもち粉のような粘りとコシが出せないか…』と、開発が始まりました。近所の鉄工所の手を借りて試作機をつくり、僅かな粉をおだんごにしたところ、余りにもコシが強く、自らの弾力で串から団子が抜け落ちてしまいます。現場からは使いづらいという声が上がりましたが、『悍馬こそて名馬なり!』苦心の末生れたのが『三色だんご』の原型である『野菜だんご』です。団子の中に餡を入れ、串を刺せば弾力を和らげることができる…。その後、野菜だんご、三色だんごは芽吹き屋を代表するお菓子となりました。この上新粉は、おだんごは勿論のこと、柏餅や上用まんじゅう・お茶もちの原料として多くの職人さんに愛されています。

☝この機械の操作は難しく、担当の日は前日から憂鬱になりました(泣)

 

⇩芽吹き屋のホームページを貼り付けますので、ご興味のある方ご覧ください。

www.mebukiya.co.jp

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コンビニ:きんつば

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日進月歩の進化…

 11月半ばを過ぎ、そろそろ岩手の平地にも雪が降る頃です。見事に色づいた紅葉も今は色を失い落ち葉となり風に舞っています。『寒いねぇ~』がこの季節の挨拶になります。コンビニできんつばを買いました。寒いので遠くへ出かけるのが面倒なのです。和菓子業界の一員として、棚に並ぶ和菓子類はある意味『敵視』に近い感情が少なからずあります。毎日一度はコンビニへ立ち寄るのが日課になっていますが、和菓子は研究目的という、いわば色眼鏡をかけた状態で食べてしまいます。

 今日買ったきんつばは、特に研究目的ではなく、店頭で目にとまり、20代中頃某取引先さんから『今流行っているきんつばを作れないか...』と依頼されたことをふと思い出したためです。工場の仕組みが全く違ったため作ることは無かったのですが、何となく気になり、出張先の大阪で銘店と言われる幾つかを買って食べました。色んなメーカーさんが流行に乗って販売を始めた頃…、玉石混交といった感想でした。ブームはしばらく続き、多くのメーカーが淘汰され、残るべくして残ったのは、やはり先駆けと言われるお店の逸品。県外への出張が多かった頃、見つけると必ず買って食べていました。

 そして今日、食べたコンビニのきんつば…。クオリティーの高さに感心してしまいました。『これは袋から開けて和菓子店がお店に並べても大丈夫…』。と思うほどでした。コンビニ和菓子について個人的な感想を言わせて頂くと、もち米やうるち米を主原料とした団子・大福系以外は、十分満足できるレベルにあると感じます。品質は勿論、このきんつばの値段が150円という価格。『まちの和菓子店応援隊長』的な活動している僕ですが、コンビニ和菓子は脅威の域へと入って来ました。ますます和菓子店は、製品スペックと同時に、製品の背景にあるストーリーを大切にしなければならないと感じます。

ただひとつ、流行り廃りで商品の生命を奪いかねないコンビニという市場です。『売れない…』というだけで、連綿と続いてきた和菓子の文化を廃らせないよう、バイヤーさんと、それを製造するメーカーの担当者さんには確り文化的背景を様々な角度から学んで頂きたいと思うのです。

☝日進月歩で進化するコンビニ業界の和菓子...。複雑な気持ちもあるのです。

 

肴町商店街の書店と文房具店

 昨日は母親を盛岡市肴町にある病院へ連れて行く日でした。いつも2時間くらい肴町商店街で時間を潰していますが、盛岡のバスセンターが新しくなったので行ってみました。建て替え前の雑多とした雰囲気のイメージとはことなり、今流になったという印象です。街づくりのエキスパートがコンセプトから立ち上げまでを自ら陣頭指揮を行ったと聞いていたので、このバスセンターが今後地域の中心的な役割を果たしていくと期待しています。肴町商店街は、商店主と若手後継者がタックを組んで運営を進めているとのことで、いつも新鮮な活気があります。この中にある東山堂という書店とヒラキンさんという文房具店は、幼少の頃から暇さえあれば立ち寄るお店。東山堂書店は、昔からの建物で、あらゆるところに小学校時代からの想い出が詰まり思いださせてくれます。ヒラキンさんは昔と建物は異なりますが、地域における文房具のメッカ的な存在であり、文房具好きな僕としてはとてもワクワクさせてくれる場所です。

 母親の診察を待っている間、バスセンターの見学は10分くらいで終え、東山堂書店へ向かいました。昔読んだことがある本ですが、随分前に行方不明になってしまった上下巻の歴史小説を買い、ヒラキンへ行ってお気に入りのボールペンと替えのインクを買いました。肴町商店街はアーケードになっていて雨が凌げる場所です。長さ500メートルくらいあるかもしれません。昔ながらの洋服店、雑貨店、八百屋さん、肉屋さんなど生活に必要な衣食は一通りそろいます。今流行りの煌びやかさはありませんが、ホッと落ち着く雰囲気がある素敵な商店街なのです。

www.sakanacho.com

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菓子工房いざわさま:かりん糖

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うずに巻かれるように...吸い込まれたぁぁぁ

 

 菓子工房いざわさまのかりんとうサックリコリコリ…軽い食感と共に、黒糖の風味胡麻の香りが追いかけてくるイメージです。奥にはお醤油のコクほのかな砂糖の甘味とまじりあい全体をキュッと引き締める絶妙な美味しさが口の中にサラリ&ふわり…と広がりました。1袋9枚入りは、かりんとうの渦に巻かれ、吸い込まれるように消えて無くなりました。

 

☝サラリとした食感は従来の黒糖よりさわやかな軽さです

 

半世紀以上守られている味

盛岡タイムスのコラムにて、いざわさまの『おだんご』を、ブログで『シャインマスカットのおだんご』を紹介させて頂きました。90歳超えの職人さんが、手代森の地でお店を再開する以前、久慈時代からの味を守り作り続けているのが『かりんとう』です。現在はその秘伝をお嫁さんへと受け継ぎ変わらぬ味を楽しめるのは、本当に有難く凄いことだと思うのです。半世紀以上と言っても、50年ではなく60年70年守られている味です。創業者様は戦前に菓子修行をはじめ、物資不足のなかお菓子を作る以前に、材料を集めること自体困難を極めたのではないかと想像します。無くなった父親と同世代、父親は敗戦色が濃厚になり始めたころ、旧制中学の父は久慈や釜石で戦時中砂鉄堀りや松の根の油を集める動員をさせられたと良く話していました。配給される給食はピンポン玉くらいのおにぎりが2個のみ、それもまだ良いほうで、多くは何の栄養にもならないようなガザつなものばかりだったようです。そんな時代におだんごや大福を作るなんて難しいと思います。材料は定められた配給、それすらも滞っていたと聞きます。いざわさまの創業者さまも、父もそんな時代に育ち戦後の食糧難の中、限られた厳しい条件の中であらゆる工夫をされたと思うのです。同じ体験をすることは不可能です。そろそろ60歳の声が聞こえてきた今日この頃、つくづく戦前戦後を経験した先人にはどう足掻いても勝てないと感じます。

あの時代を体験された多くの先輩、思い返すと小狡さや小賢しさはなく(中には居ましたが…)、潔さと男気にあつかったような気がします。

かりんとうを食べながら、そんなことを思ってしまいました。

☝同じようなかりんとうの中でも、段違いの旨味と風格があります。

mainichi-mochidango.hatenadiary.com

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いざわさま、かりんとう美味しかったです!

ごちそうさまでした!

ご住所:盛岡市手代森14-16-21

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