うずに巻かれるように...吸い込まれたぁぁぁ
菓子工房いざわさまの『かりんとう』。サックリコリコリ…軽い食感と共に、黒糖の風味を胡麻の香りが追いかけてくるイメージです。奥にはお醤油のコクがほのかな砂糖の甘味とまじりあい全体をキュッと引き締める絶妙な美味しさが口の中にサラリ&ふわり…と広がりました。1袋9枚入りは、かりんとうの渦に巻かれ、吸い込まれるように消えて無くなりました。
☝サラリとした食感は従来の黒糖よりさわやかな軽さです
半世紀以上守られている味
盛岡タイムスのコラムにて、いざわさまの『おだんご』を、ブログで『シャインマスカットのおだんご』を紹介させて頂きました。90歳超えの職人さんが、手代森の地でお店を再開する以前、久慈時代からの味を守り作り続けているのが『かりんとう』です。現在はその秘伝をお嫁さんへと受け継ぎ変わらぬ味を楽しめるのは、本当に有難く凄いことだと思うのです。半世紀以上と言っても、50年ではなく60年70年守られている味です。創業者様は戦前に菓子修行をはじめ、物資不足のなかお菓子を作る以前に、材料を集めること自体困難を極めたのではないかと想像します。無くなった父親と同世代、父親は敗戦色が濃厚になり始めたころ、旧制中学の父は久慈や釜石で戦時中砂鉄堀りや松の根の油を集める動員をさせられたと良く話していました。配給される給食はピンポン玉くらいのおにぎりが2個のみ、それもまだ良いほうで、多くは何の栄養にもならないようなガザつなものばかりだったようです。そんな時代におだんごや大福を作るなんて難しいと思います。材料は定められた配給、それすらも滞っていたと聞きます。いざわさまの創業者さまも、父もそんな時代に育ち戦後の食糧難の中、限られた厳しい条件の中であらゆる工夫をされたと思うのです。同じ体験をすることは不可能です。そろそろ60歳の声が聞こえてきた今日この頃、つくづく戦前戦後を経験した先人にはどう足掻いても勝てないと感じます。
あの時代を体験された多くの先輩、思い返すと小狡さや小賢しさはなく(中には居ましたが…)、潔さと男気にあつかったような気がします。
かりんとうを食べながら、そんなことを思ってしまいました。
☝同じようなかりんとうの中でも、段違いの旨味と風格があります。
mainichi-mochidango.hatenadiary.com
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いざわさま、かりんとう美味しかったです!
ごちそうさまでした!
ご住所:盛岡市手代森14-16-21
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