ふるさとや様:桜もち
桜葉の香りが好きです
容器を開けるとあま~い香りが漂ってきます。さらに口に運ぶと、粗目についたもち米の食感、餡の風味、桜葉が融合し幸せな気分に包まれました。ふるさとやさんの桜もち、一つずつ餡をお餅で手包みしていてふんわりしているのが特徴です。桜葉の葉脈も細くてとても食べやすく口に残りません。
スタッフはみな女性のお店、女性らしい薄っすらピンクの着色がいいですね!
道明寺粉で作る桜もち、蒸したもち米を粗目について作る桜もち、どちらも特徴があって美味しいですね!
☝餡が見えているのは滑って転びそうになった時指で押してしまったためです。
桜葉の香りって何?
昔ブログで同じことを書きましたがご容赦ください。
桜葉には『クマリン酸』という成分が含まれています。桜葉自体は香りがそれ程強くありませんが、食塩と結びつく事で『クマリン酸ナトリウム』という物質へと変化します。この結びつきによってあの甘い香りが発生します。
クマリン酸は蟻さんが大好きです。蟻さんがいることでイモ虫が寄って来にくく、葉を食べられるのを防いでくれます。次第にイモ虫のほうが勢力が強くなって何れ葉っぱをたべるのですが、桜もちに使われる若くて柔らかい頃まで蟻さんは桜葉を守ってくれるのです。使う際は塩抜きや包む際に毛髪や異物が付着していないことを確認しながら葉を巻きます。ごく稀に蟻さんが葉についている事もありますが、その時は異物とは考えずに『桜葉の防御お疲れさまでした』と心の中で蟻さんにお礼を言います。
☝僕の好きな生地と餡の比率です。ピタッと真ん中に餡が収まっているのが良いです。
葉を食べる派?食べない派?
僕は葉っぱごと食べる派ですが、どちらでも良いと思います。葉の葉脈が太かったり、ゴワゴワしているような時は外して食べることもあります。葉を外して食べている方は是非葉が柔らかそうだったら一度一緒に食べて貰いたいと思います。
日本では伊豆半島で桜葉の塩漬けが多く作られています。大島桜の葉を使っているのは、葉が薄く葉脈が細いため食べやすいからだと思います。塩が均等に浸透する為にミョウバンやクエン酸を使用しているのもありますが、生協さんなど添加物に拘る組織の為に塩だけで作っている生産者さんもいらっしゃいます。近年の問題は後継者不足や仕入れ側から要望される生産管理が複雑で厳しくなり業者さんが減っているのが気がかりです。昔ながらの伝統食、あまり厳しい基準を当てはめるのは如何なものか…と思うのですが…。
☝ふるさとやさんのお菓子は全体的に大ぶりで食べ応えがあります。
ふるさとやさま。桜もち美味しかったです。
ごちそうさまでした!
ふるさとや様ご住所:盛岡市天昌寺3-31
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