一心堂さま:ミニないちご
主役(いちご)を最高に輝かせる見事な脇役(生地と餡)
一心堂さまにていちご大福を買いました。いちご大福には二つ種類があって、一心堂さまが言うところの『いちご大福』と『ミニないちご』です。ミニと言っているのですが、他所のお店なら十分L(エル)サイズです。鮮やかな断面のいちごは見た期待通りの美味しさです。ふわふわながら自立しているモチ生地とみずみずしい甘さ控えめの餡。主役であるいちごの美味しさを引きだる二つの素材は、映画でいうところの主役を輝かせる助演男(女)優賞並みの大活躍!三つの素材が互いに支えあい最高の美味しさを醸し出しています。それにしても『ミニないちご』って『な』をいれるところのセンスが光っていますね!
☝ミニと言っていますが十分大きいです。
みずみずしい粒餡
どんなあんこが好きですか…?それぞれ好みはありますが、いつもとは違う餡も挑戦してみましょう。昔は固くてしっかりした粒餡か、ホロッと崩れるこし餡が好きでした。柔らかくて豆がしっかりしている一心堂さんの粒餡は、少しお湯で溶かすとおしるこになりそうです。柔らかい餡ですが、べしょべしょしているのではなく、離水もせずしっかりした形状を保っています。勿論甘すぎず小豆の風味がしっかり残っています。
僕は勝手に『みずみずしい餡』と言っていますが、この餡と一心堂さまのふわふわ大福生地と良く合っているように思います。生地と餡の固さが同じような固さなのです。フルーツ大福の宝庫一心堂様が操る新鮮な果物たちを優しく包んでいます。
☝見た目からふわふわが伝わる綺麗な佇(たたず)まいの大福餅です。
一心堂さまミニいちご美味しかったです。
ごちそうさまでした!
新コーナー『最近のコト』
今回から最近の出来事について時々書いてゆこうと思います。
初回は最近読んだ本です。
司馬遼太郎『故郷忘じがたき候』
同タイトルの他、『惨殺』『胡桃に酒』の短編を収録しています。
16世紀末、秀吉の朝鮮の役の後薩摩の地へと連れて来られた人たち、藩の庇護を受けて薩摩焼物を世界的な芸術作品へと成長させる基礎を作りました。執筆当時御存命だった沈尋官の生涯を描いた作品。薩摩人より薩摩人らしく生きた主人公の生きざまに感動を覚えます。特に最後の数ページは今の私たちの心に響くものがありました。
『胡桃に酒』細川ガラシャの生涯について書いています。
司馬遼太郎『馬上少年過ぐ』
伊達政宗の生涯について書かれています。どちらかといえば藩主になるまでの経緯に感心が集まります。独眼竜と言われるのは病にて片眼が潰れたから、聡明な弟の存在から母に疎まれ毒殺まで企てられたとは…。藩を二分する論争に終止符を打ったのは父親の決断、その決断もゆるりゆるりと行われたようです。奥州の王となる正宗公、伊達藩はその後秀吉にも家康にも可愛がられます。伊予宇和島藩の藩主は伊達秀宗、秀吉に可愛がられ秀の文字を頂きました。関ヶ原の後、正宗は秀宗の弟(忠宗)を伊達藩の当主としました。徳川家康は秀宗を不憫に思い伊予宇和島藩を与えたとか...。秀宗は宇和島藩において、伊達藩出身者ありきの政策をとらず地域との融和を図ったとか...。東北の言葉と四国の言葉は全く通じず、何十年も通訳が必要だったとは今の時代から考えられませんね。
司馬遼太郎『王城の護衛者』
会津藩松平容保が主人公。徳川幕府は倒れる…という確信を持ちながら、藩の掟が『将軍の為に励め…』と、京都守護職となり王城の警備にまい進する。孝明天皇の寵愛を受けたが、孝明天皇の死後志とは異なり朝敵となってしまう…。信じていた者から裏切られる心情は辛いものです。内股膏薬的な輩がその後維新の英雄になってしまう。朝敵と言われた容保は信念を曲げず己を貫く姿は純白な絹のように『かくありたい!』と慕われています。他『加茂の水』『鬼謀の人』『英雄児』『人斬り以蔵』を収録しています。(今日時点では加茂の水の途中まで…)
僕なりの感想をいっぱい書けば良いのですが感想は人それぞれです。是非書店などで手に取り読んでほしいと思います。
司馬遼太郎ばっかりで申し訳ないです
ここ10年くらい司馬遼太郎ばかり繰り返し読んでいます。何かスルスルと体が小説の中に入り自分が物語の中にいる気持ちになってしまいます。日常生活において、身に起こる不可解な事の答えが司馬遼太郎作品の中にあると思うのです。僕の場合は巷に溢れている胡散臭い自己啓発本を読むより司馬作品を読んだほうが余程精神衛生上気持ちが晴れます。胡散臭い作り話や言い訳は『はは~ん...』と受け流すことが出来る事が出来ますよ。
そうそう、35年前たまたま住んだところが東大阪市小坂駅、御存命の司馬遼太郎さんがそこに住んでいたと気づいたのはお亡くなりになられたあと。もしかして遭遇していたかもしれません。
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