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号外:コンビニお菓子『なるほど…』って話

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コンビニ洋菓子の進化が止まらない

 

 職場の隣がセブンイレブンです。毎朝缶コーヒーを買って一日が始まります。時々デザートのコーナーをチェックして美味しそうな洋菓子を中心に買って食べています。

 今日買ったのは『4チーズのレアチーズタルト』結構お気に入りで時々食べています。スッキリさっぱした甘さはチーズの香りとコクを損なわないような感じですね。流石コンビニ業界の菓子開発は凄いものだなぁ~と感心してしまいます。

 僕は和菓子業界の人間なので、コンビニのチルド温度帯という環境で販売する和の餅菓子は餅生地の特性上チルド帯には適していません。常温販売の餅菓子もありますが、何日も日持ちさせることが前提なので、その条件をクリアするために美味しさを犠牲にしなければならない厳しさがあります。それでも以前に比べれば段違いの品質向上がなされていますが、どうしても餅菓子に求められる『コシとノビ』は求められる品質の販売条件では難しいと考えます。

 コンビニの洋菓子については知人の洋菓子職人(腕の良い)も、『昔と同じ考え方でお菓子を作っていると確実に負けてしまう...』と話していた通り進化がスゴイです。

コンビニの市場規模と魅力に対して、菓子生産メーカーのみならず、原料メーカー、機械メーカー、その他添加物や香料メーカーなどがタックを組んで、昼夜とわず開発を進めた結果だと思います。

 中小の和・洋菓子メーカーは、その仕組みと競争してはいけません。小さいからこそできる菓子作りと顧客サービスがあります。大手には出来ない手間と地域ナラデワの素材を駆使し、万人受けではない自社ブランドの価値と、ファンである顧客への心から染み伝わる安心感を伝えて行って欲しいと思うのです。

 

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☝4種チーズの流行りは、リゾットやパスタから始まったのか?北海道ブランドも最強です。

 

不二家が作ってヤマパンが販売者、そしてセブンで売る仕組み

 表の表示には不二家のロゴが入っています。裏面を見ると、不二家が製造者で販売者が山崎製パンです。どちらも日本を代表する大手菓子店と製パンメーカーです。山パンも洋菓子を作っているので、この分野においてはライバル関係にある両社ですが、このチーズタルトはタックを組んでいます。

時代の流れなのか…?

ここから先は僕の勝手な想像ですが、コンビニという巨大市場において、各々得意・不得意とする分野があり、共同戦線を張ることによってコンビニとコンビニの先にいる消費者ニーズを満たしたのではないでしょうか?

 山パンは自社の工場または流通拠点から独自でコンビニの各店舗へ毎日時間帯を分けてパンを運ぶ物流網があります。不二家はお菓子作りが得意ですが、コンビニ各店へ独自物流で運ぶことは不可能なので、コンビニが指定する流通拠点へ運ばなければなりません。山崎製パンも沢山のお菓子を開発し販売していますが、コンビニという商品の入れ替えが激しい市場において、新たな商品を製造するための設備投資は出来れば避けたいと考えていると思います。

 両社の思惑が合致し、不二家という洋菓子ブランドと洋菓子製品をヤマザキパンの物流網に乗せて全国の店舗へ運ぶことはとても大きなメリットがあります。更に原料や資材仕入れにおいても、不二家も山パンも共同で購入する事で、物量や仕入価格面でのメリットが大いにあります。

 この先日本の人口は高齢化と少子化によって市場も減少していきます。これ迄はある意味において相手を蹴落としても勝ち抜きトップを取ろうという時代でしたが、これからは、同じジャンルのメーカーや関連する業種間でお互いの得意不得意分野を見出し共同開発・共同物流、時には事業の併合などでが必要になってくると思います。商品の美味しさに必要な原料コストは決して圧縮せず、それ以外のコストを軽減し消費者が最も喜ぶ美味しさを更に高めていく事が好ましいと思うのです。

 これは菓子店の規模の大小に関係なく、これからの国内製造食品業界にとって避けては通れない事だと思います。

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☝昔なら考えられいコラボです。両社の力関係が『ごぶごぶ』である事を願っています。

 

山パンと不二家のコラボに思う事

 この両者が手を組んだことに『いい時代になってきた』と勝手に思っています。

昔なら限られた売り場を他のメーカーも含め『取った取られた』を日々戦いのように繰り返してきたと思うのです。時には足を引っ張る為に作り話に近いネガティブ情報を売り場担当者へ流したり、異常な条件提示を行ってきた事もあったのではと思います。足を引っ張ったり、相手を沈めて勝ったとしても、何れ同じことを他の誰かから同じ目にあうと思うのです。このブログで政治的な事は一切書きたくはないのですが、国会中継やテレビの討論を見ていると、いまだに彼らは時代遅れの事をやっていて情けない気持ちになってしまいます。会社組織も同じです。同業者間や組織内において、人の足引っ張りやネガティブ情報を流し例え(会社)自分が昇り詰めても、それは砂上の楼閣だと考えます。自分が生きている環境においては、複雑ではなく解り易くスッキリした後味のよい日々を送りたいものです。お陰様でブログや菓子教室を通じ過去の自分を反省しつつ毎日納得できる時間を過ごしています。お金はありませんが…(笑)

 

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前作『和菓子のアン』『アンと青春』 主人公アンちゃんの成長がワクワクします。