進化著しいコンビニ:シャインマスカット大福
コンビニスイーツの進化恐るべし!
コンビニで『シャインマスカット大福』が新発売されていました。シャインマスカット大福は今ブームのようで、和・洋菓子店さらに果物専門店、コンビニ業界などなど...各社さまざまなこだわりを持って作られています。
コンビニ和菓子の新商品はだいたい食べてみるのが昔からの習慣で、洋菓子に比べて和菓子はまだまだ遅れているような印象を持っていましたが、この大福には少し驚きました。シャインマスカットの果汁と白あんの柔らさ、何よりも果実の食感を邪魔しない生地のやわらないバランスの食感があります。和菓子業界にいる物として批評すれば、まだまだウイークポイントを挙げる事は出来ますが、以前から見ると光のような速度で進化しているような印象を受けます。
『とうとうここ迄来てしまったか…』という一抹の不安を和菓子業界人として感じました。そして『中小のそれなりの和菓子屋さんは今以上の工夫をもって頑張らないと何れコンビニにやられる…』と焦りみたいなものを感じてしまいました。
☝色々食べ比べて開発したんだろうな...と言うのが手に取るようにわかりました。
毎日コンビニになってしまった
お隣がコンビニです。母親のボケ防止と栄養補給のため、毎朝10時のおやつに購入しています。主に洋菓子を中心に、プリンやバームクーヘン・かぼちゃのお菓子を買います。またアレが食べたいというリクエストがあり、幾つかお気に入りも出来ました。コンビニによっては着色料を使用しない方針のお店もあるようです。近所のスーパーに行けばアイスクリームや同じ様なお弁当とドリンクの値段は2~3割安く買えますが、スーパーとの違いは明らかにスイーツのレベルだと感じてしまいます。スイーツのみならずスイーツや軽食、ドリンクや雑貨、住民票などの行政サービスや電気ガス料金の支払い...。今や田舎ほどコンビニなしでは生活が成り立たない大切な生活インフラになったように感じます。
☝生地の色も白く見た目も綺麗です。
コンビニスイーツは何処まで進化するのか?
このシャインマスカット大福には菓子業界の人間として、まだまだ欠点があると感じます。しかし、以前から比べると進化のスピードは尋常じゃない速さと言えます。裏面表示を見ると『酵素』(生地が固くなるのを防ぐ素材)と加工でんぷん以外に添加物的なものは使われていませんでした。糖類も『砂糖』だけです。柔らかさを保つ為に酵素を用いても、チルド温度帯が長く続くと生地は固くなります。秘密は『加工でんぷん』ではないか?何の加工でんぷんをどの様に使っているか…?ここがポイントなのかもしれません。加工でんぷん業界の開発進歩は著しく、今や食品の美味しさを保つ為には欠かせない素材です。芋や米・小麦等々...世界中にあるでんぷんが含まれている食材を研究し、抽出の方法か加工方法の研究...加工でんぷんの世界は無限です。好ましい事ではありませんが、いつか本物を本物以上に凌駕するお菓子が登場するかもしれません。
この大福の原料構成は『白こしあん(いんげん豆、砂糖)、シャインマスカット、もち粉、砂糖/加工澱粉、酵素』です。大福生地のもち米より砂糖の量が少ないようです。よくこれで柔らかさを保っているなぁ~と驚きが更にありました。
☝特に添加物を使わず、フルーツを入れてチルドで3~5日日持ちするようです。
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