きりせんしょからはじまります
『きりせんしょ』岩手ナラデワの郷土菓子です。『蜜ゆべし』などともいわれています。お米の粉のモチ生地の中に黒みつが入り、一気に食べないと中から蜜がぶしゅ~っと飛び出てきます。盛岡では陽月さんという老舗が『ぶちょうぼうもち』という名で販売しています。上新粉をつかったり、上新粉にもち粉を混ぜたり、コマを入れたり…、盛岡ではバリエーションが数多くあります。
12日から始まる今年のお菓子教室です。先ずは失敗しないように自宅で試作をしてみました。手持ちの上新粉A社と、実際に使用するB社と2種類同じ配合で作ってみましたが、簡単に10パーセントくらい水の量が変わって来ます。『今日は9日、もう一回くらい試作は必要です』。A社とB社の違いは、製粉方法などの違いがあるかもしれません。
店頭に並ぶ上新粉は、メーカーの数だけ配合が違うと言っても過言ではありません。
☝蒸し上がったら霧吹きで水をかけ、うちわであおぐと光沢が出ます。
蒸す時間と生地の厚さの頃合い
基本20分で蒸すのですが、表面から細かい泡がでて来るまでの時間によって、早めに火を止めたり、延長したりします。早すぎると生地が固かったり、包んだ黒糖が溶けなかったりします。逆に長すぎると蜜が飛び出たりします。自宅のキッチンと教室の火力との違いがありますので、見えるガラスの鍋蓋が便利です。一発目の菓子教室は、ポータブルのIHコンロを使うので、少し長めになると予測しなければなりません。同じワット数のIHヒーターでも、メジャーメーカーと新興メーカーとではパワーが違うのです。
☝表面に小さな泡が出てきたらそろそろ出来上がり…
黒糖が黒みつへ
黒糖の固まりを生地に包み、蒸し上げると黒みつになります。この黒みつだけは贅沢にしたいと思っていますので、沖縄の本黒糖を包んでいます。生地にも黒糖、醤油との相性は最高です。岩手ナラデワの『きりせんしょ(みつゆべし)』岩手が誇る全国の皆さんに食べて頂きたいお菓子です。
☝黒みつと生地との相性、胡桃のアクセントが溜まりません。
年末から今日まで…
『ことしより、ほんの少しだけ良い一年になります様に…』と、新しい一年への期待が膨らみました。静かな一年のはじまり、しかしながら北陸であんな悲しい自然災害が起こるとは…残念でなりません。暫く怠けがちだったブログ、年末に作ったブログは削除しました。僕に出来る事は現時点で何もありませんが、コンビニやスーパーで食材などを買った時のお釣りをわずかながら募金させて頂くしかありません。現地へ向かいお手伝いするほどのスキルも体力も才能もありません。ありきたりなことしかできませんが、寄り添う気持ちだけは忘れません。
悲しい一年の始まりですが、自分が出来る事、やるべきことを腐らず淡々と行って行くだけです。あれこれ雑多な雑音には触れないことです。
では、今年もよろしくお願い申し上げます。
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