本葛と純黒糖の本格派!
子どもの日、盛岡市肴町のイベントで葛切りを子ども達に作ってもらうワークショップを行って参りました。岩手では馴染みが薄い葛切り、子ども達が主に手を動かしてもらい、出来上がったた葛切りの試食のあとは、『おいしい!』『初めて食べた!』『お母さん、おうちでも作りたい!』という嬉しい声をたくさん聞かせて頂きました。
子ども達に楽しんでもらおうと思い、仕上げの湯煎する際には、『15秒みんなで数えよう!』と僕も大きな声で『い~ち、に~い…』、童心に帰って叫びました。本当に楽しく充実した一日になりました。久しぶりに心から楽しい気持ちがずっと続き、帰りの車の中ではニヤニヤしながら運転…。隣の車の人に笑われても、それでもニヤニヤ…、また機会があれば是非お手伝いさせて頂きたいです。
☝自分たちで作った葛切りに舌鼓!
気合を入れて仕込みました!
岩手では馴染みが薄い葛切り、子ども達の素直な味覚に本物を食べてもらいたいと思いました。葛の文化がなかなか東北に無いのは、冬にでん粉をため込む葛の根を、凍った土から掘り出すのが難しいから...と九州の老舗十代目高木久助さんから昔聞いたことがあります。
5月2日から下準備に掛かりました。先ず、盛岡にある製菓問屋さんから本葛を600g分けてもらいました。葛切りのもう一つの主役である黒みつは純黒糖を使おうと思い、色々探しましたが加工黒糖しか県内の小売店では見つかりませんでした。昨年末に30年来の友人である沖縄の方から頂いた純黒糖が1㎏ほどありましたので、5月4日の朝から黒蜜づくりを始めました。600gの黒糖に1ℓくらいの水をいれ、沸騰の後中火から弱火で灰汁を取りながら煮ていきます。
水が減ってきたら、また水を足し、減ったら足しを2回~3回くらい繰り返し、4時間ほど煮詰め黒みつが完成しました。混ぜ物無しの黒みつ完成です。
黒蜜が完成したあと、今回の葛粉がレシピ通りに仕上がるか試作を3回ほど行い、本葛の味を知っている母親に食べてもらいました。
☝焦がさないように水分をじっくり飛ばしていくように煮詰めます
肴町の青年部の皆さんに感謝です!
事前に必要な備品についてお打合せさせて頂き、ステンレストレーやまな板等などの道具を100均にて揃えて頂きました。当日の朝、会場にてお手伝い頂いた方は、二人の娘が幼稚園から中学卒業までお世話に同級生のお父様、僕より4歳年上で、盛岡で何代も続く老舗文房具店の社長様です。恐縮と遠慮がちにお願いしていると、てきぱき自ら仕事を探してお手伝い頂きました。全く滞ることなく3回の葛切り体験が無事成功したのは、肴町青年部の皆さんに感謝です。
最後に余った黒みつは、青年部さんへ寄贈しました。『打ち上げの時に、麦焼酎にいれて炭酸で割って飲むと美味しいです。安い焼酎が高級焼酎になりますよ...』って。ついでに『もし夜に屋台を行う時には、ビックマンの業務用ペットボトルでも買って、『黒糖大漢(ビックマン)と命名して少し高めに売ったら...』、という冗談のアドバイスもしてきました。
☝キッチリセッティングが終わり、不安なく最後までできました。
原料からお菓子や料理を仕上げてもらうと、大人になってからお店で横柄な態度をとらなくなると聞いたことがあります。
あったか~い肴町商店街最高です!
古くから続く盛岡の台所、何代も親から子どもへ暖簾が引き継がれています。どの時代も世代間同士で協力し合い、イベントを立ち上げて地域の賑わいを続けています。勿論子ども達も商店街で遊び友人関係が続いていきますので、生れてから老人になるまでずっとお友達関係が保たれます。今回のイベントでも子供たち同士がアーケードを駆け回り、面白いものを見つけてはキャッキャ・キャッキャとはしゃいでいる姿がたくさんありました。素晴らしい光景です。
☝途中参加もOK!来た人に兎に角楽しく体験してもらいました!
至れり尽くせりのご対応に感謝
有難いことに昼食券まで頂戴いたしました。母親を時々連れて行く病院のそばにある肴町のお蕎麦屋さんです。ここのお蕎麦はお気に入りで、診察のあと必ず母親と食べていくお店なのです。お昼にこんな立派なお食事を頂けるとは有り難い限りです。
☝深心というお蕎麦屋さん。蕎麦もつゆも最高です!
この日の夜はいつもの様にアレコレ考えず、ぐっすり眠ることができました。
充実した一日、いつものお酒が何倍も美味しく感じました。
肴町のみなさん、大変お世話になりました!
とても楽しい一日でした!
ありがとうございます!
肴町商店街
盛岡タイムス5月5日号、大丸屋さま『すがの朝』
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