深い味わいがある美味しさ
花巻市大迫町にある高鉱菓子舗さま。これ迄何度かお伺いしているお気に入りのお店です。しょうゆだんごが食べたくなって行ってきました。出来たてを狙って10時前に入店、お目当てのしょうゆだんごを買い、急いで家に戻りました。お米のモッチリしたコシのある食感とお醤油が綺麗にコーティングされて光沢すら感じられます。久しぶりにじっくり味わいましたが、新たな深みある美味しさを感じることができました。『何だろう~?』と思い原材料をみたところ、お米・お醤油、そしてみりんでした。みりんのコクなのだろうか...?、二本目に手をのばしひと粒ずつかみしめるように食べてみる。
この深い旨味は手間をかけたことで生まれたのだなぁ…という結論に達しました。おだんごをお醤油が入ったボウルにいれ、お米の粘りと醤油が見事に融和するまで丹念に掻き混ぜた旨味だと思います。何とも言えないお醤油だんごの美味しさに、今日はもう外出しないぞっ!って缶ビールを開けて一人宴会を始めたのは、休日のまだお昼前のことでした。
☝岩手ナラデワの生しょう油だんごはお酒のアテになります。
高鉱菓子舗さんの凄いところ
盛岡タイムスさんのコラムにしようとお店を訪ねました。出来たての串だんごをすぐに食べたい衝動にかられましたが、そこは我慢...。たくさん興味深いお話しをお聞きする事が出来ました。
明治30年創業ということなので、127年の老舗です。初代鉱三氏の名から『高鉱菓子舗』さんになったようです。近江商人の流れをくみ、南部藩創設には近江人が関わっています。旧南部藩においては、商業・工業・農業や教育の礎に近江人の影響を受けています。今でも創業ウン百年という近江商人をルーツにもつ会社が数多く岩手にはあります。大迫へも近江商人がたくさん入り、町の発展に寄与しました。
高鉱菓子舗さんの創業者さまは、近江の人で徳川将軍家の茶道指南役だった小堀遠州へのリスペクトから、『えんしゅう焼』というお菓子を創業とほぼ同時に開発しました。商標登録の時、焼き物(器)で遠州焼という登録があったため、平成15年に『峰の山河』へと改称しました。今でもご近所の方は『えんしゅう焼』と昔ながらの名で購入されていくようです。
127年続く暖簾ですが、更に凄いのはお店が創業時のままで、その前に別な人が別な商売をされていたようで、実質150年くらい昔のままの店構えとのこと。
☝一枚ずつ昔ながらの手焼きで作っています。
新たなチャレンジが…!
ダーツの旅で所ジョージさんもお店を訪ねています。ロケの最中おだんごが食べたいといって突然訪ねて来られたとか、ちょうど品切れしていて、新たに出来上がるまでお店の椅子に座り、お茶を飲みながら峰の山河をはじめ、長い時間滞在されていたとか。
大迫と言えば早池峰山、ハヤチネウスユキソウなどの高山植物から取り出した酵母菌を幾つかの食品会社へ提供し、商品開発の依頼があったようです。高鉱菓子舗の甥である秀司さんは、東京の有名洋菓子店で修業をされた腕利きのパティシエです。どっちの料理ショーでも監修的役割をされていました。高山植物の酵母菌を使って製品化にこぎつけたのは秀司さんだけだったようで、作られたパンは仕込みから陳列迄10日間時間がかかる為、月に2回数量限定で販売しています。
ちょうどお店でお話しをお伺いしている時に、作りたてのお菓子を抱えた秀司さんがお店へやって来ました。秀治さんが127年の暖簾に、新たな息吹を加え暖簾と伝統の味の継承者になると思います。
凄いぞ!高鉱菓子舗さん!
☝127年以上前からある建物とは凄いですね
高鉱菓子舗さま、
しょうゆだんご美味しかったです!
ごちそうさまでした!
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