まつだ松林堂さま:明がらす
岩手の銘菓発祥の店です
明がらすは、まつだ松林堂さまが発祥のお菓子です。
はじめは、『くるみ糖』という名前でしたが、”明けがたの空を飛ぶからす”をイメージして『明がらす』と、名前を変更したのが二代目桂次郎さまの時代。まつだ松林堂さまは155年の歴史を誇る老舗菓子店なのです。
その味は、サクッとくだけ、ホロホロと溶けて流れてゆく美味しさがあります。胡桃と胡麻の風味が、砕けるたびに新たな美味しさを掛け算のように加え広がってゆきます。
砂糖の甘さというより素材が持つ自然の甘味があり、すっと体内へ馴染んでゆくような素朴な味が魅力なのです。
☝くるみと胡麻をつかい、明けがたの空を飛ぶカラスをイメージ。
八咫烏(やたがらす)がトレードマーク
日本書記に登場する神武天皇の物語に登場する縁起の良い三本足のカラス。サッカー日本代表のトレードマークとして知られていますが、まつだ松林堂さんはそれよりずっと前から八咫烏を明けがらすのシンボルにしています。もう一つ、暖簾の『明がらす』の『明』の『日』の部分が『目』になっています。これも開発した桂次郎氏の遊び心と若主人さんからお聞きしました。遊び心あってこそ銘菓は生まれるのだと感じるのです。
お店のパンフレットを開くと、『変えることは、易しい。変えないことは難しい。』
と書かれていました。まつだ松林堂さま155年の歴史と、お菓子作りの信念が、ゆるぎない自信が熱く伝わってくるのです。明けがらすの味が2倍にも3倍にも深くかんじられるまつだ松林堂さまの伝統と心意気が長い歴史の中から感じられます。
☝歴史は人の手と心で紡がれると感じました。
近くの火事で蔵が…
一昨年火事で蔵が焼けてしまった事をお伺い致しました。代々伝わる古い道具や当時の資料などが消失したとの事。火事は本当に怖いです。気の利いた慰めの言葉をお伝え出来ませんでしたが、明がらすをはじめとするお菓子の中に155年の歴史はしっかりと刻まれていると思うのです。
遠野駅から400メートルくらいのところにあるお店。駅前から歩いてくると、遠野にはたくさんの和菓子屋さんがあります。お店独自の明けがらすがそれぞれ販売されていて、美味しさを競っています。元祖明けがらす『まつだ松林堂』さんのお膝元なので、全ての『明けがらす』を食べてはいませんが、どのお店も元祖に恥じない製品づくりをしていると考えます。
☝木のぬくもりを感じる、優しく懐かしい雰囲気のあるお店です。
遠野のこと
明治維新前までは伊達藩との国境の地であり、重要な要だった遠野は、盛岡藩御三家のひとり、八戸直義を八戸根城から移封し遠野鍋倉城主とし守りを固めました。現在の遠野も、昔ながらの地割と地名が残り、所どころに当時の建物を見ることができます。行政とともに町並みの維持や復元が積極的に行われ、どこか懐かしい空気を感じさせてくれます。柳田國男の遠野物語、語り継がれる多くの民話の所為かもしれませんが、同じ岩手県でも『遠野』は何処かミステリアスでロマンチックな街なのです。
まつだ松林堂さま、
明けがらす美味しかったです!
ごちそうさまでした!
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