味のある名わき役だね
薄っすら甘く、『ぽよぉん』と『ふわぁ~ん』のちょうど中間という、全くストレスを感じさせない口あたり…、主張があまりないながら江戸時代から続くお菓子が『すあま』なのです。あれば食べる、または和菓子店で何かメインのお菓子を買ったついでに買うイメージ。2センチくらいの厚さに切って数個お皿に並べると、知らず知らずのうちに朝霧のように消えてしまうのが魅力です。食べる度に『どんな味だっけ…?』、と思うのですが、食べながら『うん…そうだった…』と原点に立ち返る。
例え食べたすあまがお気に入りの食感と風味じゃなくても、すぐに記憶の中に好きなお店の味がよみがえるのです。
☝主張が無いから一生食べ続けられるような魅力があります。
すあま…寿甘…
どうやら江戸時代から作られているようです。東京の木場あたりが発祥だとか…?。『うすあまい』から『すあま』という説があるらしいです。木場という海に浮かぶ丸太の集積所、もしかして職人さんたちのおやつとして食べられていたかもしれません。そういえば丸太にも見えなくもない…。州浜(すはま)というお菓子もありますが、こちらは豆の粉を原料に作られます。漢字の寿甘は縁起を担いでの当て字です。まんまるお餅に丸めると『つるのこ餅』というお菓子になります。
関東から北でわき役のように愛されるすあま。いつまでも止まらないほんのり甘いお菓子。控えめで奥ゆかしい美味しさに愛らしさを感じます。
☝かまぼこにも見えます。でも中身は確り和菓子なのです!
和菓子好き教育最適ですよっ!
残念ながら今日手にした『すあま』はイメージとは違ったものでした。でも、記憶の中に薄っすら残る『すあま』の魅力的な味を思い出させてくれました。お店での販売条件(長い賞味期限など)を考えると、作り手は不本意ながら風味や食感を落とさざるおえない気持ちもわかります。『すあま』は本来『朝生(アサナマ)』なので、1日か、長くても2日くらいで食べないと美味しさを失ってしまうのです。上新粉と砂糖が主な材料なので、電子レンジという文明の力を借りれば、家庭で美味しい味に近づけることは出来ると思います。ご近所に古くからある和菓子店があれば、職人さんが毎日作った美味しい味にふれることができます。すあまが美味しければ、そのお店の餅だんご(上新粉製品)は確実に美味しいと言えるくらい基本的なお菓子だと思います。特徴も主張も控えめなすあまは、小さな子どもに和菓子の美味しさを伝える初めの一歩になるお菓子だと僕は考えます。
そうだ!、今月末のお菓子教室は基本にもどり作ってみよう…。
書きかけのブログを止めて、近くの100均で『竹巻きす』を買ってきました。
☝温かいお餅を巻きすで包んみ独特の凸凹が表面に出来ます。
ぜひご近所の和菓子店ですあまに触れてください!
おいしいですよ!
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